Direct-to-Consumer (D2C)とは

Direct-to-Consumer/Customer (D2C)とは「メーカーが、ディストリビューター(卸)、リセラー(小売り)、オンラインマーケットプレイス (Amazon等)を経由せずに、自社ECから直接エンドカスタマー(最終顧客)へ販売する。」というビジネスモデルです。最終顧客は「個人のコンシュマー」と一般的には定義されていることが多いのですが、法人が該当する場合ももちろんあります。
米国において、ここ数年で急速に発達している新しいビジネスモデルです。ベンチャーキャピタルからD2C領域への多額の投資もされています。中間業者を一切排除することで、利益率を劇的に向上します。また、いままで中間業者が介在することで最終顧客のデータを入手することができずに、マーケティングや製品開発に活用することが困難でした。
D2Cであれば直接、最終顧客(見込み客)とつながることができるので、マーケティング&セールスの柔軟性を格段に向上させることができます。最終顧客との深く長期間に渡る良好な関係性を構築することで、1顧客あたりの売上・利益は大幅に向上します。一般的に新規顧客獲得にかかるコストは既存顧客のコストに対して、5~10倍かかると言われています。つまり、良い既存顧客は新規顧客より5~10倍の利益をもたらしてくれます。
メーカーにとって、D2Cモデルが非常に容易に構築できるようになった要因は、Eコマースとデジタルマーケティング技術の飛躍的な発達にあります。今では、大企業でなくても、非常に安い初期費用とマーケティング費用で日本だけでなく、世界に向けて自社製品をEコマースで売れる時代です。このD2Cモデルは年商10億円以下の小規模ブランドに特にフィットします。大手ブランドもディストリビューターやリセラーに依存していたモデルからD2Cへ大きく舵を切り始めています。
D2Cモデルでは、製品を担いでくれる卸や小売りを多大な労力をかけて探す必要も、彼らの顔色をうかがう必要もありません。数千万円もかかる店舗も必要ありません。オンラインマーケットプレイスへの多額の手数料支払いも不要になりますし、理不尽な理由での出品・アカウント停止をくらって、売上が突如なくなるリスクもありません。Eコマースで注文した製品を、生産工場から直接、最終顧客に配送します。最小限の人数と資金でビジネスを回すことができ、リスクを最小化します。ビジネスプロセスをすべて自分たちで自由にコントロールをできるようになります。D2Cは物理的な有形商材だけでなく、クラウドサービス・アプリケーション・デジタルコンテンツなど無形商材においても、フィットします。
D2Cの中に、いくつかのモデルがあります。例えば、「自社ECオンリー・マーケットプレイスを活用したブランドストア・その併用型・店舗とのシナジーを生む出すオムニチャネル」があります。
私たちは、貴社のポジショニング・製品・客層・Eコマース運営状況・人的リソースなどを総合的に勘案し、最適なD2Cモデルをご提案し、構築から軌道に乗り成長するまでのマーケティングセールス支援(ダイレクト・レスポンス・マーケティング手法を用いて)をご提供します。