新規事業の選択方法

「新規事業の構築支援」ページでは、社長のアイデアを具体的な形でビジネスの仕組みを作り、成長軌道に乗せるコンサルティングサービスを紹介しました。これは、社長自身がある程度しっかりマーケットリサーチの行った上で、何とか行けそうだと感触を得ているケースにフィットするサービスです。そのぐらいの感触を持っていたとしても、ビジネスの成功確率は10%~30%程度でしょう。
実際にビジネスを実行して、MVP (Minimal Viable Product : 実用最小限の製品)を市場にリリースし、PMF (Product-Market-Fit : 顧客の課題を満足させる製品を提供し、それが適切な市場に受け入れられている状態 – 初期の成長軌道の乗り始めた段階)に到達できる確率は、そう多くはありません。PMFに達しない場合、ピボット (Pivot : 事業の方向転換)をして、製品を少し変えるなり、異なる市場に向けて、少し異なる価値提供を試してみるなりして、PMFにたどり着けるかどうか判断します。スタートアップはこのピボットを繰り返し、資金がショートするまでに何とかPMFの状態に突入できるように全精力を結集して踏ん張ります。
ここで言いたのは、「新規事業の選択方法の重要さ」です。最初の選択を間違うと、ほぼ100%ビジネスは失敗していまいます。新規ビジネス立ち上げの失敗の原因は多々ありますが、90%以上が最初の選択にかかっているとも予測されています。1000億円以上もの売り上げがある、大手企業にとって初期投資の数億は勉強代みたいなもので、致命傷ではないでしょう。しかし、自分で全くゼロから独立起業をするケースや、年商1千万~数億円の企業であれば、新規ビジネスでの失敗(特に大きな投資した場合)は既存事業をも脅かし、致命傷を負う可能性もあります。
ですので、小規模企業が新規事業を行う時は、社長の頭で浮かんだアイデアを、正しいマーケットリサーチ・妥当性評価もせずに始めることは、危険すぎます。どこに市場のスィートスポットがあるのかを出来る限り明確化したうえで、自分の経験・スキルセット・強み・リソース・そのビジネスへの情熱などを加味して、参入する市場を決めると成功確率はぐんと高くなります。昔ではできなかった市場参入前の予測が、現代ではITテクノロジーの発達で、スィートスポットを発見するための必要なデータが無料もしくは低価格で入手できます。例えば、GoogleキーワードプランナーやGoogleトレンド、オンラインマーケットプレイスなどを分析すれば、本当にあり得ないぐらい有益で膨大なデータを無料で知ることができます。
小規模企業にとっての新規市場に参入するにふさわしいスイートスポットは、「小さすぎ大きすぎない、市場のすき間」に存在します。
私たちは、成功確率が数倍に上がる新規事業を選択するための方法と支援を貴社にご提供します。